良質の経営リソースが集積している
本郷から新しい事業を生み出したい

事業について教えてください

　2022年7月、本郷に、散在するデータを活用し事業を立ち上げていく会社を設立しました。具体的にいうと、 大企業ならびにスタートアップ企業の、 企業内に蓄積されているさまざまなデータを活用して、新しい事業を創出する会社です。
　大学卒業後、銀行など大企業勤務を経て、2013年に、国内最大級の子育て情報プラットフォーム「ＣＯＺＲＥ（コズレ）を創業。大規模な資金調達を達成し、事業を大きく成長させました。今回の創業は、コズレ代表という立場では手掛けることのできない新しいビジネスに挑戦するため。やりたいことがたくさんあるのですが、今後はさまざまなユーザーデータを活かした海外向けの越境ＥＣ事業に力を入れていく予定で本郷のインキュベーション施設を拠点に具体化に取り組んでいます。

社名に「本郷」とつけた理由は？

　『新しい事業を生み出すプラットフォームを本郷から誕生させたい』という思いがありました。仕事で関西に赴任していた時期もありますが、それ以外はずっと文京区。実家も根津で、本郷界隈には特に愛着があります。
　本郷には良質な経営リソースが集積していて、スタートアップが生まれる要素がたくさんあります。大学・大学院が多く、優秀な学生が大勢いますし、一流企業にお勤めの方も多いです。それだけではなく、技術を活用した企業とその経営者、それから、医療関係者が多いことも、この街の特徴ですね。
　とにかくアンテナが高くて感度の良い人が多いので、このあたりのお店で飲でいても、入ってくる情報の質が高くてすごく面白いですよ。

街の魅力は何ですか？

　以前はオフィス街の印象が強かったのですが、マンションも増えたことで、 スーパーやこだわりの食材を扱う個性的なお店もできて、生活にも便利な街に変化していると思います。
　丸の内や日本橋方面へのアクセスも良いので、新興スタートアップ系の方も多くいます。以前はベンチャーといえば、 渋谷方面のイメージでしたが、産業変化に伴って、住む人の層も変わってきていると思います。どこに行くにも便利で、 住みやすい本郷の街には、大いに期待しています。

今後の抱負をお聞かせください　

　事業をスタートさせて１年が経過しましたが、一番苦心しているのが人材の確保。ＡＩの発達はめざましいのですが、それを【どう使うか】という意思決定をするのは人間です。当たり前とされていた慣習に疑問を抱いたり、効率化を考えられる人材は、ますます必要とされています。
　最近は大学もインキュベーションに力を入れてますし、大企業の投資意欲の高まりに伴い、資金調達環境も良くなっています。イノベーションの起きる環境が整い、時代が大きく変わろうとしてる中で、新しい時代の事業創造に興味のある方からのコンタクトをお待ちしています。この本郷からイノベーションを起こしましょう！