根本的な不調の原因を探り
健やかで美しい身体へと導く
本当の意味での健康になるお手伝い

健康とは、自然治癒力が旺盛な体

サロンについて教えてください

　慢性的な不調や疲労でお悩みの方のためのサロンです。自然治癒力を高める「整体操法」と「セルフケア」で、本当の意味で健康な体を作るお手伝いをしています。
　この場所との出会いは知人の紹介でした。僕はずっと美術をやっていて、 北向きの大きな窓があるこの部屋を「アトリエとしてどうか」と紹介していただいたのです。ちょうどその頃、開業を考えていたタイミングだったんですが、この場所はアトリエとして使える上に、施術もできる個室もあって、「ここなら美術と整体の両方ができるな」 と思ったんです。
　患者さんは健康意識が高くて、まじめな方が多いですね。40代から70代の女性が多いです。「これから先もずっと健康で過ごせるのかな」と不安を感じてくる年代なのかもしれません。

どんな施術を行うのですか

　「整体操法」という伝統の整体で、薬を使わない東洋医学のようなものと考えています。西洋医学の場合、科学の技術で検査をして、手術をしたり、 薬で症状を押さえる治療になりますが、整体操法は、その人に備わった自然治癒力を高めることによって、不調を改善していくものです。
　体の不調は長年の積み重ねから生じていることが多いもの。痛みを訴えている場合でも、患者さんご自身では体の状態をうまく把握できなくて、原因がわからないことがほとんどです。
　患者さんの生活環境を伺いながら、 筋肉や骨格を丁寧に読み解き、原因を見定めて改善に導きます。体が硬直すると骨格のバランスがゆがみます。筋肉の硬直をゆるめて骨格、背骨のバランスを整えると、内臓の働きや血行が改善します。体の本来の力を取り戻すことができるので、よく眠れるようになって、お通じもよくなった、と喜ばれる方が多いですね。
　大切なのは、お体に触って判断すること。どこにこわばりがあって、どうつながっているか判断するためには、僕の手の感覚が冴えてないといけません。 お体の声を聴く集中力が必要ですし、 僕の手が冷たいと患者さんの体もこわばってしまいます。つまり施術する僕自身も、体が整っていて、気力が充実している必要があるので、そういったことにも気を付けています。

このお仕事を選んだきっかけは？

　子供の頃から美術が好きだった僕は美術系の大学に行きました。いい作品を作ることだけ考えて続けていましたが、ビジネスにするのは向いていないと思い、美術はライフワークにして、仕事は別のことをやろうと考えていたところに、整体法に出会ったんです。整体の東洋的な世界観というか、身体に対する思想に、美術家としても好奇心をかきたてられました。直感的に自分に向いていると確信して、仕事にしました。

これから取り組みたいことは？

　サロンのある本郷界隈は、古い木造の建物が残っていたり、高低差のある坂があったり、入り組んだ道が残っているのが特徴だと思います。新しい街は機械で切り拓かれて土地の表情が薄い感じがします。本郷は、古くから人が住んでいた気配が残っている雰囲気がいいですね。
　そんな本郷にご縁をいただいて３年が経ちました。これからも技術を磨いて、お役に立てるよう研鑽していきます。
　また、この場所で子供たちに美術を教えられたらいいな、とも考えています。 美術は僕の大切な心の拠り所で「心を自由」にしてくれるもの。一方で、整体は「体を自由」にしてくれるもの。どちらも僕自身の大切なツールなので、それを何かの形で社会に役立てたい。そんな思いを発信する場所にしていきたいですね。
　インターネットには様々な健康法があふれています。だけど、何が正しいのか判断に迷う時代でもあります。体を悪くしてから病院に行くのではなく、 自然に治る、回復力の高い健康な体を作る、整体操法はそういう技術です。
　自分がもともと持っている自然治癒力を活かして、本当の意味での健康になる、そんな方法があることを皆さんに知っていただけると嬉しいです。