まちの人 alt

2021.07.18

東晶貿易株式会社 代表取締役 大泉 弘晶さん

75号:会いたい!湯島本郷まちの人

73号に登場していただいた金子真也さんが、「これからのIT業界を牽引していくすごい男です!」と、太鼓判を押す大泉弘晶さん。事業と湯島に関するお話を伺いました。

相手を喜ばせることで成長する
地元・湯島で培った人間関係のおかげで前向きなエネルギーが湧いてくるんです

 経営している「東晶貿易」はWeb マーケティングの会社だそうですが、社名から受けるイメージとは違いますね。

 大学卒業後、湯島でベンチャーを立ち上げたのですが、社名だけは父が経営していた貿易会社を引き継いだんです。
 起業は16年ほど前ですが、当時と同じことをやれと言われても、もうできないでしょうね。若くて何もわからないのに、 新しいことに向かう情熱だけはあって、 仲間にも恵まれました。
 当時のインターネット業界は、ブログからソーシャルに移行してきた時代でした。人と人をつなぐ新しい仕組みを画期的に感じられて、ことあるごとに「私もSNSで一番になる!」と言い続けていたんです。その頃、中国に行く機会があり、そこで「日本と中国の交流をコンセプトにしたSNSを作ろう」と決意したんです。
 幸いなことに中国で優秀なエンジニアと出会い、SNSの仕組みは作れました。だけどそのあとの経営プランが全然なかった。当然行き詰るわけですが、追い込まれたことが逆によい結果になりました。お客様の役に立とうと真剣に取り組む中で、誰もが「集客」に悩んでいることがわかりました。その困りごとを解決するためには、広告が一番だと気づき、 今はWebマーケティングの事業に取り組んでいます。

湯島で産声を上げた会社は、今は六本木にオフィスがあるんですね。

 コロナ禍の今、世の中全体がピンチだと言われていますが、私は逆の考えです。 ここが会社をさらに伸ばしていくチャンスだと思っているので、コロナの前に比べて採用数も2倍に増やし、家賃も4倍のオフィスに移転しました。挑戦し続けることで、もっと成長できるんです。
 挑戦を続けられるのは「人に喜んでもらうのが好き」という気持ちが強いことと、仲間がいることですね。事業立ち上げの時のボードメンバーも全員残っていて、今でも一緒にやっています。それから地元・湯島の先輩たちの存在も大きいんですよ。金子先輩の背中をお手本にして「私もついていこう」と頑張っています。

金子真也さんとは学校の先輩・後輩なんですか?

 いいえ。年齢は5歳ほど離れているので、学校ではなく地元つながりという関係です。湯島ってお祭りがさかんな土地柄のせいでしょうか、仲間を大切にする文化があるんですよ。地元の先輩たちにはものすごくパワーをいただいています。 「先輩がいるから大丈夫だ」という謎の安心感があるんです。たとえ壁にぶつかっても乗り越えていけそうな、そんな前向きなエネルギーがわいてくるんですよね。

お互いの向上心を高めあう

開放的なオフィス

東京の風景を一望できるオフィス

最後に今後の抱負と湯島の魅力を

 経営者として気を付けているのは「ロールプレイ」つまり、相手の立場になって考えることです。会社の理念は「出会ったすべての人々の心と生活を豊かにする」というものですが、相手を喜ばせることで会社も人も成長して、結果として豊かになっていくことが理想です。 私のイメージする豊かさって「さみしくならない」「つながりがあって満たされている」というニュアンスなんです。金銭面の豊かさもそうですが、心の豊かさも大切にしていきたいと思っています。
 湯島・本郷の魅力はたくさんありますが、六本木にはないおいしいお店があるところもいいですね。港区のような最先端を目指すのではなくて、ゆったりとした時間が流れて人のつながりもある、 豊かな街であり続けてほしいです。

東晶貿易株式会社
〒106-6243 東京都港区六本木3-2-1
住友不動産六本木グランドタワー38F
TEL. 03-6230-9978
FAX. 03-6230-9083
https://www.tosho-trading.co.jp

TOPへ