2024.05.19
92号:グルメ
小石川の千川通り沿いで営業している「金寿し」の三代目、羽鳥さんからお話を伺いました。
昭和の時代までは印刷会社や製本工場が多くて、近所の経営者や、工員さんが主なお客様でした。関西での修業を終えて30歳で帰ってきましたが、 カウンターは満杯の毎日でしたね。急かされるので思わず包丁で手を切ったこともあって、その日は応急処置で乗り切りました。次の日に病院で縫ってもらいましたが。その位慌ただしかったです。
平成に入ってからは工場の減少や震災のため、法人から個人へと客層が変わってきました。現在は、価格競争では回転寿司店などには敵いませんので、良質のネタを仕入れて、それなりの価格でも納得していただけるお客様に提供しております。
その日に仕入れた良いネタを10貫、 玉子焼きと3種類(鉄火、かっぱ、しんこ)の細巻を彩りよく入れています(1人前の場合)。先代から長いお付き合いの仕入れ先が多いですね。養殖を使わない事などのこちらのこだわりを熟知しているので、信頼しています。特に自分の店で人気があるのはアナゴとマグロです。煮立てのアナゴはフワフワで美味しいですよ。マグロは天然の本マグロを使っています。
区の水泳教室で泳いだり、海でカヤックを漕いだり、山を歩いたりしています。休みの日に家にいると損したような気分になるので、なるべく外に出るようにしていますね。ストレスが解消されてリフレッシュした気持ちでカウンターに立てますね。
小石川で100年以上続く老舗寿司店
マグロは天然の本マグロ
ご夫婦で切り盛りする