2023.07.16
87号:グルメ
湯島の裏路地で15年近く営業している「麵屋げんぞう」さんに伺いました。
まだ開業前の話ですが、中華料理店で働いていた頃の先輩のラーメン店を手伝っていた時期がありまして。 その時の塩ラーメンが劇的に美味しかったので、直感的に「これだ!」と。特にこだわっているのはスープです。知床ラウス産の塩をベースに昆布と干し貝柱、たくさんの野菜を煮込んだ特製の塩ダレを、鶏ガラスープでのばしています。油をほとんど使っていないので、胃もたれもしないと思います。
元々四川料理系の修業をしていたので、塩ラーメンだけだと心細いかなと思い、こってりとした坦坦麺を加えました。中華山椒と唐辛子のピリッとした味が特徴です。夏場は冷たいバージョンも作っていますが、真夏でも通常の担担麺の注文が意外と多いです。
麺は札幌のたまご麺をモデルに配合などを業者さんから直接教えてもらって、知り合いの製麺所の方に作ってもらっております。トッピングのチャーシューは、スープと一緒にゆっくりと煮込んで、1日タレに漬け込んでいます。
誰も知り合いもいない中で開業しましたが、地元の方にすごく助けていただき、本当に感謝しかないです。できればずっと湯島でやっていけたらなと思います。また、お客様もいい方ばかりで、コロナ禍の中でもいろいろと助けられました。これからも地域密着型で細く長く営業できたらと考えています。1人でやっていて代わりの人がいないので、健康第一ですね。
胃もたれしない絶品塩ラーメン
湯島の裏路地に佇む
落ち着きのある店内