2023.01.15
84号:グルメ
本郷三丁目に明治 28 (1895)年からある「蒲焼石橋亭」4代目の根本さんからお話を伺いました。
最初は平屋の料亭みたいな雰囲気でした。今はこの場所も含めて周辺もビルになってしまいましたが、結構広かったと伺っております。当時の門の前で、大正時代に従業員と一緒に撮った写真が店内にあります。現在の建物に改築したのは、40年以上前ですね。
医療関係の会社が多かったので、会社員やご年配のお客様が中心でしたが、最近はサッカー協会の方や、近くの専門学校の学生さんがお越しくださいます。それから、本郷で将棋の対局が行われた時には、升田幸三さんなど棋士の方がよくお見えになりましたね。
創業当時から炭火で焼いております。串打ちしたウナギの身を固めるために焼き、脂を落とすために蒸して、 少し柔らかくします。それからタレを少しずつ漬けて、様子を見ながら再び焼きます。そうするとふっくらとして食べやすくなりますよ。タレは長年受け継がれているもので、軽めの味です。
ウナギは国産の良質なものを入荷しております。お米に関しては、本郷のお米屋さんから、その時期で最も良いものを届けてもらって、羽釜でガスにかけて炊いています。
お正月には銘柄ごとに新年のお祝いのお酒が出るので、めでたいものをご用意しようと考えております。三鷹にある、日本酒に特化した懇意の酒屋さんとよく相談しているところです。
看板とのれんが目をひきます
炭火で焼いた良質のウナギは絶品
日本間の落ち着きのある店内