2022.01.16
78号:グルメ
湯島天満宮の真向かいで営業している「アランジャルシ」の長沢さんから、お話を伺いました。
ずっと大阪で生まれ育ってきたのですが、天神さんに呼ばれて……というのは冗談です。レストランで10年の修業を経て独立する際に、上京しました。 僕の仕事道具の大きな薪窯(ナポリのジャンニアクント社製)が置ける物件を、都内で見つけるのが厳しかったのです。ようやく今のビルのオーナーと出会って、無事に開業出来ました。 湯島本郷界隈は、非常に人とのコミュニケーションが盛んで、ノリは大阪とそんなに変わりません。
僕の中では「ピザの完成形」といっても過言ではない、素晴らしい発明品だと思います。マルゲリータそのものがイタリア(食材と国旗の色が同じ) を象徴していますし、味もバランスが取れていると考えます。
ナポリ流のおススメの食べ方を、紹介しますね。まず、ナイフとフォークで細い三角形に切って、端っこから真ん中に向かって、一口大になるようロールします。それをフォークで刺して食べます。両手も汚れないし、生地とソースのバランスが良くて、合理的な食べ方ですよね。
イタリア語で、直訳すると「適当」って和訳が出てきますが、僕の解釈では「臨機応変」。変化に上手に柔軟に対応する、という思いを込めて店名にさせていただきました。基本的にはナポリ人の伝統を崩さず、その時々の状況に応じて、臨機応変にサービスしていきたいです。
イタリアンテイストの外観
客席からは、特注のピザ釜が見える
看板メニューの本格的なナポリピザ