2020.11.15
71号:知って安心! 消防士からのお役立ち情報
昨年中の東京消防庁管内で発生した火災約4,000件のうち、電気製品から出火した火災は、全体の3割以上の約1,200件となっており、その中で最も多いのが電気ストーブ火災です。さらに電気ストーブ火災は、死傷者の発生率が高いという特徴があります。直接火を使う石油ストーブ等に比べ、安全なイメージがありますが、例年ストーブ火災の中では、電気ストーブ火災の件数が圧倒的に多い実態があります。これからの季節、使用機会が増えることになるので特に注意が必要です。
電気ストーブ火災の特徴
電気ストーブ火災の発生原因として、電気ストーブをつけたまま就寝し布団等に接触して火災が発生する事例や、電気ストーブ上にあった衣類等が落下し火災が発生する事例が、多いという特徴があります。死者の約8割を75歳以上の後期高齢者が占めており、ぼや火災であっても着衣着火や一酸化炭素中毒により亡くなる方が多いです。
電気ストーブ火災を防ぐポイント
◎外出前や寝る前には必ず電源を切る
◎燃えやすい物を近くには置かない
◎ストーブの上に洗濯物を干さない
◎誤ってスイッチが入らないように、使わないときは電源プラグをコンセントから抜く
◎電源プラグやコードが傷んでいたら使用しない
>>東京消防庁 公式チャンネル