本郷消防署は、東京消防庁に９隊しかいない化学機動中隊を有し、化学災害等に関する専門的な知識、技術を有する職員が多数在籍しています。今回は、その化学機動中隊の隊員が、家庭でも起こりうる化学災害についてご説明します。

『塩素系』の製品と『酸性タイプ』の製品を混ぜると、有毒なガスが発生します！

　洗剤に「まぜるな危険」と表記されている理由は、塩素タイプと酸性タイプの洗剤が混ざってしまうと有毒な塩素ガスが発生するためです。「まぜるな危険」の表示がある洗剤を使う際は、それぞれが混ざらないよう注意する必要があります。塩素ガスは、目、皮膚、気道を強く刺激しますが、低濃度でも鼻やのど、目に刺激を感じ、吸った場合は、肺水腫などを起こし、重症化することもあります。

安全に使用するためには…
① 商品の注意書き、使用方法を正しく読む
② 窓を開け換気しながら掃除する
③ ゴム手袋や保護ゴーグルを活用する
④ 異なる洗剤を混ぜて使わない

危険物安全週間に消防演習を実施！

本郷消防署では、令和４年度危険物安全週間中に、給油取扱所の安全な利用に関する普及啓発を目的として、管内ガソリンスタンドでの消防演習を実施しました。給油中の車両から出火したという想定で、消防隊は耐熱服を着装して消火活動し、ガソリンスタンドの従業員の方々も実災害さながらの迫力ある自衛消防を披露していました。迫力ある消防演習に、帰宅途上の児童や通行人の方々が足を止め、興味深く演習を観覧していました。